ゴー宣DOJO

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高森明勅
2015.5.11 10:00

六本木のライブハウスへ

六本木のライブハウス「アビーロード」へ。

長男とその彼女、次男も一緒。

“スウィング&ロック”を標榜するグループ
「ザ・スロットル」のライヴ。

60歳近くになって、初めてライヴハウスに客として訪れた。

以前に1度だけ、依頼されて渋谷のライヴハウスで
ミラーボールが回る中、1時間程、講演をしたことがある。

聴衆はドリンク片手に皆、立って聴いてくれた。

演奏と演奏の合間にやらされた、わが半生でも珍しい講演だった。

それがライヴハウスなるものに入った最初。

今度は聴衆の1人として。

過日、新宿駅南口で見た彼らのパフォーマンスは、実に魅力的だった。

よく路上で見かける自己陶酔的、自己満足的な演奏とは、
ハッキリ一線を画していた。

サービス精神に溢れ、腰をクネクネくねらして踊っていても
(昔懐かしいツイスト!)、むしろ清潔さすら感じさせる。

特に、ボーカルの面構えがいい。

紅一点の華奢な女性が、ドラムを受け持っているチグハグさも、良い。

その時は、家族が全員揃っていて皆、一発で気に入った
(家内がこういうのを気に入るのは珍しい)。

長男がライヴの予約をしてくれ、この日を迎えた。

中に入るともう人が一杯。

やはりミラーボールが回っている(当たり前か)。

我々は偶然、ステージのど真ん前に陣取ることに。

演奏が始まると、周りの若い男女はみんな、クネクネ踊りだす。

熱く激しい演奏が続く。

ボーカルは汗を飛び散らせながら熱唱し、踊りまくる。

勢い余って聴衆の中にも飛び込んで、歌い、踊る。

聴衆も大喜びで、ノリにノッている。

私も一緒に踊りたい気分。

隣の兄ちゃんが、私に「格好いいすねー」などと声をかけてくる。

大勢の人で溢れかえっている会場で、
ネクタイなんか絞めているのは私だけ。

息子たちはデカイので、迷惑にならないよう後ろに立っていたから、
どんな風に聴いていたのか。

あっという間に、1時間程のファーストステージが終わった。

「いやー、楽しかった」と長男は大満足の様子。
次男は余り表情に出さない方だが、すっかり気に入ったようだ。

休憩に入るメンバーの1人に声をかけた。

「路上が素晴らしかったので、息子らを連れて、
58歳で初めてライヴハウスに聴きに来たよ。応援するから」と。

そのまま、ボーカルの面構えがいい彼と記念撮影。

この後、人に会う予定があり、
残念ながらセカンドステージは聴かないで帰った。

「次のライヴも情報が入り次第、連絡するから」と長男。

次回も楽しみだ。

じゃなかった。

楽しみだぜ、ハニー!

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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